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丹生谷真美のフィニッシングスクール

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2005年10月 5日 (水)

野草一味庵 美山荘にて午餐

9月末の某日のこと。友人に誘われるままに、午前4時起床、新横浜を6時24分出発、日帰りで京都に行って参りました。

kyoto_007 まずは和泉式部が「もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る」の歌を詠んだ貴船神社にお参り。京都駅から車で直行です。

ご神水をいただき、和泉式部の才能になにとぞあやかれますように、と身の程もわきまえず祈願いたしました。和歌の才、言葉の才をお分けいただればと祈ったもので、もてもて色恋三昧にあやかろうなどという不謹慎な発願ではございません。念の為。

鞍馬寺ではケーブルカーが休憩中とかで、なかなかどうしてこれはこれはの石段を奥の院魔王殿まで徒歩で上り下り。尊天のご威光か、澄んだ空気には活力が満ち満ちて、ついでにフィトンチットもマイナスイオンもアルファー波も満載、さすがにイソフラボンとポリフェノールは期待いたしませんが、さてもご利益がありそうな、と自らを励ましながらの修行参詣。下りは足がふらついて、日頃の鍛錬が足りないことをつくづく実感いたしました。筋力トレーニングでもせねば。

鞍馬山から車で走ること約1時間、花背の奥深く、美山荘がこの日の目的地kyoto_012でした。お食事の前に、と拝観した美山荘目前の大悲山峰定寺の清らかで心洗われる美しさには心打たれました。

このお寺は平安末期の創建で、本堂は清水寺のように崖に臨んだ舞台懸崖造り。平たく言えば、今にも崩れ落ちそうな断崖絶壁にようやく建っている築850年の木造建築ということ。高所恐怖症の方にはおすすめいたしかねます。

右上の写真は上り口、ここからは手荷物を預け、杖片手に険しい山道を登ります。鞍馬寺の石段程度で膝を笑わせている場合ではありません。

kyoto_011 しーんとした森の奥、コロボックルでも現れそうな苔むした土と石の段を、時折休みながらようやく本堂まで登り着くと、そこは苔に覆われた石の上をとかげや雨蛙が這う、いとも平和で穏やかな風景。静寂な空気の中、時の流れも忘れてしまうような美しい光景でした。ここまでお導きくださった神と御仏に感謝。

左の写真は ご神木、境内の高野槙です。まことに堂々とした気高きお姿ではありませんか。

前を流れる川はさらさらと澄み切った清らかさで、川底の石の間をすいすいと泳いでいる魚まで見えそう。きれいな空、きれいな水、きれいな空気。こんなところに暮らしていたら、心も透き通ったままでいられるでしょうか。

さて、締め括りは美山荘のお昼ご飯。早朝からおにぎり2個と卵焼き1切れのほかは清々kyoto_013 しい空気ばかりをいただいておりましたので、期待で胸は膨らむ一方、お腹は減る一方。まず一献の地酒のなんとまあ、天の雫のごとくに喉を潤してくれたことか。続くお料理はどれも丹精され、天からの授かりものと思わせるような、ほんもののお味がいたしました。

ここにお献立を書 き並べても無意味なことでしょうから、シンプルに結論だけを申し上げますと、大自然の懐に抱かれた類まれな得がたい空間で、清らかな水と自然の素材を生かしたお料理が悪かろうはずもなく、ただただ美味にして、ひたすら満ち足りた午餐でした。

kyoto_014 強いて改善の余地ありと認めたことを申し上げますと、いかにも量が多い。丹生谷にしてご飯はお残しせざるを得ないという状況は断じて並ではございません。

ゆったりと時を忘れてくつろいだ午餐の後は、のんびり車で市内に戻り、錦小路をぶらぶら散策。夜は伊勢丹内の和久傳で品数が多いお料理を予約してあったものを、ひたすらお願いして少ない方に変更していただき、それでも到底いただききれませんでした。いつもはさらに一品か二品足していただくのですが。この日のお料理は、残念ながら美山荘の後ではやや手抜きの感否めず。お値段なりということでしょうか。

新横浜経由で帰宅は夜11時近く。翌朝、ふくらはぎの筋肉痛が充実した旅を物語っておりました。

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