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丹生谷真美のフィニッシングスクール

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2019年7月の8件の記事

2019年7月28日 (日)

お暑うございます。

ハエはすずめるけど

スズメははえない。

(出典:『クマのプーさん』

A.A.ミルン作 石井桃子訳)


涼めるハエのほうが

生えてこないスズメよりいいかな。


いかん。

暑さで脳回路に異変が生じている。


お暑うございます。

2019年7月26日 (金)

夏日

陽射しがまぶしい朝。

夏ってこんなに暑かったのね。

 

夏日山中   李白

 

嬾搖白羽扇  白羽扇を揺かすに嬾し

裸袒青林中  裸袒す青林の中

脱巾挂石壁  巾を脱ぎて石壁に挂け

露頂灑松風  頂を露わして松風に灑わしむ

 

拙訳:

 

白羽の扇を動かすのも面倒になって

青葉の茂る林の中で諸肌を脱ぐ。

頭巾を脱いで岩にひっかけて

丸出しの頭を松を吹き抜ける風にさらしてみた。

 

李白先生、

自由人でいらっしゃいます。

 

おはようございます。

2019年7月21日 (日)

京都教室

日帰り上洛日。

いつもより早い新幹線で

帰路につく。

 

毎月の上洛を愉しみに

かれこれ十数年続けてきた 

京都教室だけれど。

 

現在受講中の方々が

九月で講座を修了されるので

いよいよ最後になりそう。

 

ご要望があれば

定期ではなくても 

続けていきたいけれど。

 

月毎の京都が

自分にとって 

大切な時間だったから

 

お別れみたいで

ちょっと切ない。

2019年7月18日 (木)

清風在竹林

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時折覗く陽射しと

風が心地よい朝。

清風竹林に在り。

2019年7月15日 (月)

ことのは、ことのはな

同じネタを繰り返しちゃうけれど。

下に貼りつけた枕草子のエピソードには
格別の思い入れがございまして。

ときめきはいつだってことばから始まります。
和泉式部と敦道親王の恋もしかり。

目の前にいる人とことばを交わさず
スマホを覗きっぱなしでは、
ときめきは生まれようもない。

シェークスピアが語るとき、
ことばがアイアミックペンタミターになって
あふれでたように、
ことのはがみそひと文字の歌になって
湧きでてくるなんて、たまらなくいとをかし。

和泉式部の恋には憧れるし、
唇からこぼれる
花びらのようなことのは、ことのはなは
どれも匂わんばかりで心を揺さぶるけれど。

重い人間関係はちょっとごめん、
老若男女を問わず
わずかなときでもともに過ごすなら
笑いながら語り合える人がいい。

ほんのひと時でも
ことばの通じる人と
笑ってことばを交わすことのできた
清少納言がうらやましい。

ことばを共有できる人、ずっと募集中です。

以下リピートネタでございます。

定子中宮様が御父君の服喪中、
朝所で過ごされた七夕の折なんだけれど。

宰相の中将斉信様が、中将の源宣方様、
少納言の源道方様とご一緒に訪ねていらして。

女房たちが端近に出て応対していたところに
いきなり
「明日はどんな詩を吟じられるのかしら」
と問いかけてみたの。

斉信様はほんのちょっとだけためらわれて
すぐに
「人間の四月だね」
とお答えになったのが、
もうほんとうに「をかし」。

過ぎたことなんかを心得ていて言うのは
誰だって「をかし」だけれど、
女は特に過去を忘れないものよね。

男はそうでもない、
自分が詠んだ歌だってうろ覚えだったりするのに、
斉信様ったら、最高に「をかし」だわ。

御簾の内の女房達も外の殿上人も、
「なんのことだか、ちっともわかんない」
って顔してるのも、まあ無理ないわね。

あれは四月の初め頃、
内裏の細殿に殿上人が大勢いらしてたの。

それがだんだん一人また一人と退出されて
斉信様と宣方様と蔵人一人だけが残って、
みんなでおしゃべりしたり
歌を詠じたりしていたんだけれど。

斉信様が
「露は別れの涙なるべし」
なんて菅原道真様の詩を吟詠し始められ、
宣方様も一緒に趣深く誦じたりなさったの。

これって、織姫と彦星の別れの朝の詩ですもの、
「気の早い織姫ですこと」
って、申し上げてみたのよね。

もう、斉信様の悔しがったことったら。

「ただ暁の別れというだけで
思いつくままに口にしたのに。
いやんなっちゃうなぁ。
この辺りじゃ、この類のことを
よく考えずに口にすると
恥をかくんだから」

と笑われて

「人に話しちゃいけませんよ。
笑いものにされちゃうから」

とおっしゃって、

外が明るくなってきたので
「退散しなくっちゃ」
と逃げるようにお帰りになったの。

「七夕の折にこのことを申し上げたいわ」
と思っていたものの、
その後、斉信様が参議になられて、
七夕にはお目にかかれそうにない。

その前後にお見かけすればよし、
そうでなければお手紙を書いて、
主殿寮に持たせようかしら」
なんてもくろんでいたら、

ちょうど七日にいらっしゃったので
もう嬉しくて。

「あの夜のことなんか申し上げても、
おわかりになるかしら。
ただいきなり申し上げても
変なのって妙に思われるかしら。
そうしたらあの日のことをお話しよう」

なんて思ってしたことなのに。

少しも迷わずお答えになったのは、
ほんとうに「をかし」だわ。

『枕草子』第百五十四段より 拙訳

ご参考までに:

大林寺桃花 白居易

人間四月芳菲盡き
山寺に桃花始めて盛んに開く
長恨す春歸って覓もとむる處無きを
知らず轉じて此の中に入り來りしを

拙訳:
世の中は四月
かぐわしき花は散り尽してしまったけれど
山寺では桃の花が今を盛りと咲いている
春が行ってしまったことを
恨めしく思っていたのに
知らなかった
こんなところに来ていたとは

和漢朗詠集 七夕 菅原道真

露は別れの涙なるべし
珠空しく落つ 
雲は是れ残んの粧ひ
髻いまだ成らず.

拙訳:
珠のような露が空しく落ちるのは
別れを嘆く織姫の涙なのだろう
雲はまだ束ねていない
織姫の寝乱れた髪に違いない

2019年7月14日 (日)

日本体験講座

漢字にしたそれぞれのお名前を

墨と筆で書いていただく講座。

 

フランスの方々が三名で

ご参加くださいました。

 

お名前を一捻りして漢字に。

お手本をお見せして

コツをご指導。

 

筆も漢字も当然初体験でしたが

二時間でここまで完成しました。

 

褒めて!

 

Gave 'Write your name in Kanii' lesson to three charming young people from France.

Picked kanji for their nicknames, taught how to make ink with an ink stick, gave a few tips, et voilà!

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2019年7月 7日 (日)

星合

天の川あふぎの風に霧はれて 

空すみわたるかささぎの橋

                                清原元輔


グレゴリオ暦の七夕では

逢瀬もままならず。


織姫彦星にはお気の毒なことですが

皆様にはどうぞ

ハッピーな一日を。


おはようございます。

2019年7月 4日 (木)

露は別れの涙

定子中宮様が御父君の服喪中、
朝所で過ごされた七夕の折のことなんだけれど。
 
宰相の中将斉信様が、中将の源宣方様、
少納言の源道方様とご一緒に訪ねていらして。
 
女房たちが端近に出て応対していたところに
いきなり
「明日はどんな詩を吟じられるのかしら」
と問いかけてみたの。
 
斉信様はほんのちょっとだけためらって、
すぐに
「人間の四月だね」
とお答えになったのが、
もうほんとうに「をかし」。
 
過ぎたことなんかを心得ていて言うのは
誰だって「をかし」だけれど、
女は特に過去を忘れないものよね。
 
男はそうでもない、
自分が詠んだ歌だってうろ覚えだったりするのに、
斉信様ったら、最高に「をかし」だわ。
 
御簾の内の女房達も外の殿上人も、
「なんのことだか、ちっともわかんない」
って顔してるのも、まあ無理ないわね。
 
あれは四月の初め頃、
内裏の細殿に殿上人が大勢いらしてたの。
 
それがだんだん一人また一人と退出されて
斉信様と宣方様と蔵人一人だけが残って、
おしゃべりしたり
歌を詠じたりしていたんだけれど。
 
斉信様が
「露は別れの涙なるべし」
なんて菅原道真様の詩を吟詠し始められ、
宣方様も一緒に趣深く誦じたりなさったの。
 
これって、織姫と彦星の別れの朝の詩ですもの、
「気の早い織姫ですこと」
って、申し上げてみたのよね。
 
もう、斉信様の悔しがったことったら。
 
「ただ暁の別れというだけで
思いつくままに口にしたのに。
いやんなっちゃうなぁ。
この辺りじゃ、この類のことを
よく考えずに口にすると
恥をかくんだから」
 
と笑われて
 
「人に話しちゃいけませんよ。
笑いものにされちゃうから」
 
とおっしゃって、
 
外が明るくなってきたので
「退散しなくっちゃ」
と逃げるようにお帰りになったの。
 
「七夕の折にこのことを申し上げたいわ」
と思っていたものの、
その後、斉信様が参議になられて、
七夕にお目にかかれそうにない。
 
その前後にお見かけすればよし、
そうでなければお手紙を書いて、
主殿寮に持たせようかしら」
なんてもくろんでいたら、
 
ちょうど七日にいらっしゃったので
もう嬉しくて。
 
「あの夜のことなんか申し上げても、
おわかりになるかしら。
ただいきなり申し上げても
変なのって妙に思われるかしら。
そうしたらあの日のことをお話しよう」
 
なんて思ってしたことなのに。
 
少しも迷わずお答えになったのは、
ほんとうに「をかし」だわ。
 
『枕草子』第百五十四段「故殿の御服の頃」より
白居易の詩に寄せて
丹生谷真美・口語訳

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