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2019年12月22日 (日)

冬至

冬至 杜甫

年年至日長に客と為り
忽忽たる窮愁人を泥殺す
江上の形容吾独り老い
天涯の風俗自ら相親しむ
藜を杖いて雪後丹壑に臨む
玉を鳴らし朝来紫宸を散ず
心折れて此の時一寸無し
路迷う何れの処か是れ三秦

拙訳:

毎年冬至を旅人として迎えている。
窮して深い愁いが私を苦しめる。
長江のほとりで一人老いて
異郷の風俗にも自ら親しむようになった。
雪の後、杖をついて赤土の谷を見下ろす。
都では佩玉を鳴らしながら 
臣下たちが紫宸殿を退席していることだろう。
心は折れてこの時一寸の大きさすらない。
都長安のある三秦はどこなのか、
もう道もわからない。

冬至の詩を、と思ったけれど
杜甫先生、かなり暗い雰囲気です。

国も時節も異なれど
菅原道真公が配流先の大宰府で
嘆きながら詠じた詩を思い出しました。

九月十日 菅原道真

去年の今夜清涼に待す
秋思の詩篇獨り斷腸
恩賜の御衣は今此こに在り
捧持して毎日餘香を拝す

拙訳:
去年の今夜は清涼殿でお傍近くお仕えしていた。
「秋思」という勅題で詩篇を詠んだこと、
ただ断腸の思いで一人思い出している。
あの折賜った御衣は今もここにある。
毎日捧げ持っては残り香を拝するばかりだ。

杜甫先生も道真公も
心が折れるだの
断腸だのとおっしゃらず
一陽来復、
お心を強くお持ちくださいませ。

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