冬至
冬至 杜甫
年年至日長に客と為り
忽忽たる窮愁人を泥殺す
江上の形容吾独り老い
天涯の風俗自ら相親しむ
藜を杖いて雪後丹壑に臨む
玉を鳴らし朝来紫宸を散ず
心折れて此の時一寸無し
路迷う何れの処か是れ三秦
拙訳:
毎年冬至を旅人として迎えている。
窮して深い愁いが私を苦しめる。
長江のほとりで一人老いて
異郷の風俗にも自ら親しむようになった。
雪の後、杖をついて赤土の谷を見下ろす。
都では佩玉を鳴らしながら
臣下たちが紫宸殿を退席していることだろう。
心は折れてこの時一寸の大きさすらない。
都長安のある三秦はどこなのか、
もう道もわからない。
冬至の詩を、と思ったけれど
杜甫先生、かなり弱気です。
今は昔、
心が折れかけていた私に
ばねは押しつぶされた力の分だけ
強く高く跳ね上がると
励ましてくれた人がいました。
あの時も
言葉が力をくれました。
多くの人の
たくさんの言葉に励まされて
今の私があります。
一陽来復。
陰の気がついに極まって
ふたたび陽の気に向かい始める朝。
杜甫先生、
窮愁だの心が折れるだなんて
弱気な言葉を詠ってはいけません。
一陽来復!と
お心を強くお持ちくださいませ。
おはようございます。
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