第十条
忿を絶ち、瞋を棄て、
人の違うを怒らざれ。
人皆心あり、心各執るところあり。
彼是とすれば、則ち我は非とす。
我是とすれば、則ち彼は非とす。
我必ず聖なるに非ず、
彼必ず愚なるに非ず、
共に是れ凡夫のみ。
拙訳:
苛立ったり、憤ったりしない。
人が自分と違うことに腹を立てない。
人には皆考えがあり、
それぞれに自分が正しいと思っている。
人がこれこそと思うことを
自分は違うと思うし、
自分がこれこそと思っても
人はそうではないと思うものだから。
自分は必ず聖人でないし、
人が必ず愚かなのではない。
皆ともに凡人なのだ。
好きだなぁ、聖徳太子。
十七条憲法 、第十条より。
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