フォト

丹生谷真美のフィニッシングスクール

カテゴリー「和歌」の記事

2020年11月 1日 (日)

オンライン講座のご案内

◆◆【オンライン講座のご案内】でございます◆◆

本日は「古典の日」。
古典の日にちなみ
オンライン講座【古典はこんなに面白い!】
【その一 人生はいとをかし『枕草子』】 
のご案内を申し上げます。

詳しくは以下のサイトをご覧くださいませ。
https://peatix.com/event/1696091 11月12日(木)10:30-11:30
https://peatix.com/event/1696184 11月15日(日)20:00-21:00

お問い合わせ・お申込みは上記サイトから、
あるいはメッセンジャーからご連絡くださいませ。

2020年8月21日 (金)

白露

二度寝なされた龍田姫様が
ようやくお目覚めになると

筒姫様は濡れた黒髪を
風になびかせながら
名残惜しげに振り向きつつ
南に向かって去っておいでになる。

姫君の足元に露が散って

白露に風の吹きしく秋の野は
つらぬきとめぬ玉ぞ散りける
         文屋朝康

風が白露を吹き散らす秋の野は
緒の解かれた真珠が散っているようだ。

2020年6月 9日 (火)

雑草

お玄関脇で元気に 
成長している雑草を眺め、
気分はふたたび和泉式部。

庭のまま ゆるゆる生ふる 夏草を
分けてばかりに 来む人もがな

庭中そのままに
勢いよく生い茂る夏草を
踏み分けんばかりに
訪ねてくれる人が
いればいいのに。

訪ねてくださるかたが
踏み分けんばかりに
伸びる前になんとかしないと。

2020年5月15日 (金)

えせ物語

戯れ古典シリーズ

えせ物語

昔男ありけり。コロナ騒ぎで自粛してありけれど、飲み友達と酒を飲まばやと思ふ。

この男のもとより、友にLINEでかくなむ

少しずつ 胃の腑に入れし まろが酒
過ぎにけらしな 君見ざる間に

男返し

コロナ給付 振込申請も まだ過ぎぬ 酒買えずして ボトル空くべき

など言ひ言ひて、つひにオンライン飲み会してワイン二本空けにけり。

2020年5月14日 (木)

えせ物語

戯れ歌シリーズ その八

えせ物語

昔男ありけり。

国よりマスクてふ口覆い二枚に


銭十両賜ると聞きしかどふつと届かず。

はやり病ひとて
みなマスク手作りなどす。

ある人のいはく
「マスクしてといふ五文字を
句の上に据ゑて、待つ心を詠め」

といひければ詠める。

真に受けて
すぎにし時を
首のばし
信じて待てど
てんで届かず

と詠めりければ、また詠める。

待ち疲れ
すでに経済
苦しくも
しっかりせねば
手を洗ひつつ
   
と詠めりければ、みな人
スマホの上に涙落としけり。

2020年5月13日 (水)

STAY HOME

戯れ歌シリーズ その七

えせ物語
            
むかし男ありけり。


春は弥生、STAY HOMEなる上意あり。
それを聞きてある人のいはく
「ステイホムといふ五文字を
句の上に据ゑて、徒然の心を詠め」

といひければ詠める。

すずろなれど 出ずにこもらむ 家にいて
本読み過ぐす 無為の日々かな

と詠めりければ、みな人
ながやかにうちあくびけり。

また人の歌

住みにくき 天下となるも 家だけは 
朗らかなれと 無意識に笑ふ

とて日暮れになりぬ。

#stayhome

2020年5月12日 (火)

マスク

戯れ歌シリーズ その六

届きてのちの心を
        在原のなりきり


白マスク 何ぞと人の 問ひしとき 
to youと答えて あげなましものを

安倍某          秀麿

白々と 何かと彼の 言ひしとき 
妻のこととて 許されぬものを

コロナ

戯れ歌シリーズ その五

          気の小さき
人は今 コロナもしやと マスク取れば
鼻ぞいつもの 香に匂ひける


返し           秀麿
人は朝 病か知らず 確かむる  
熱ぞいつもの 値なりける

コロナ

戯れ歌シリーズ その四  

偽者騙り

熱やあらぬ 味もにほひも ただならぬ 
コロナひとつに 病める身にして


かのコロナ はやり広まりし やまひなれば 
はればれ治る 日をしぞ思ふ 

今男秀麿返し

人のあらぬ 春は昔の 春ならぬ
コロナひとつに 様変わりして

むかし、男ありけり。
その男、家に帰るなり衣を替へ、
ことごとしくアベノマスクをとりて、
湯をつかのまに浴びけり。

それを見て、ある人のいはく、

かへるなり きもの脱ぎ捨て つと禊ぎ 
はかなきマスクは たびたび使ふ  

とよめりければ、みな人、笑ひけり。

2020年5月11日 (月)

あしびきの

戯れ歌シリーズ その三

保菌若衆    
味の素のこくまろ


あしびきの やまひを得ての 検査待ち
なかなかなれば 一人ふて寝む  

返し           秀麿

あしびきの やまひの日々の 巣ごもりの 
長々しきを ひとりきり寝む 

より以前の記事一覧

2021年2月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

こちらの雑誌に執筆/取材協力させていただきました

最近のトラックバック


-天気予報コム-